ヒンディ語には与格で始まる文法があるそうです。
『私は、私が』が主格に対して、『私に』が与格。この使い分けはとても難しいんだそうです。
例えば、主格から始まる文章では『私は嬉しい』となり、与格から始まる文章では『私に嬉しさがやってきてとどまっている』となるそうです。
『私はあなたを愛している』は『私にあなたへの愛が運ばれてきて私の中に宿っている。』WOW!ロマンテコ‼︎
『私は悲しい。』は『私に悲しみがやってきて滞在している』
というように、自分の意思に関係なくおきた出来事に対して、文章の始めに与格がくるそうです。
私はこれを知って、ここにすごくインド感があるなぁと納得してしまいました。
意思に関係ないものはどこからくるのか?これは大いなる存在とか神様のことではないでしょうか。言語そのものにインド哲学が染み込んでいるんですね。
ものの考え方として、主格で物事を捉えるとおきたできごとに一喜一憂してしまいがちですが、与格的思考でいれば、嬉しさや喜びはよりいっそう有り難く感謝できるし、悲しみや辛さは落ち込みすぎずに、仕方ないこれは他の誰でもない私のところにやってきたものだから受け入れるしかないか。と心のバランスがとりやすくなる生き方だなと思いました。
与格的マインドで過ごしたら、ほんのささやかな出来事も幸せに感じますね。